<Header>
<Author: 劉長卿>
<Title: 穆陵關北逢人歸漁陽>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 穆陵關の北にて人の漁陽に歸るに逢ふ>
<BookPage: 251>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
逢君穆陵路，
匹馬向桑乾。
楚國蒼山古，
幽州白日寒。
城池百戰後，
耆舊幾家殘。
處處蓬蒿遍，
歸人掩淚看。
<End Poem>
<Translation>
穆陵關の北で、偶然、君に出逢った。見れば、たった一人馬にまたがって桑乾河のほとりの故郷に歸るという。このあたりは古の楚の國の領分で山々がそびえたち鬱蒼と茂ってさびしいところだが、これから行かれる幽州の方は北國で白晝でもさむざむとして更にいっそうさびしいことだろう。安禄山が亂を起こしたところで、不軌の企てはついに失敗し、數年うちつづく戦爭のあとで、城や堀などもめちゃめちゃになったことだろうし、昔の顔馴染の老人たちの家も何軒のこっていることやら。戦火に燒きはらわれた町のところどころには、よもぎのような雑草がはびこっているだろう。君はそんなところへ歸って行かれたら、定めし涙なしには眺められないだろうよ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
穆陵關の北で、偶然、君に出逢った。
見れば、たった一人馬にまたがって桑乾河のほとりの故郷に歸るという。
このあたりは古の楚の國の領分で山々がそびえたち鬱蒼と茂ってさびしいところだが、
これから行かれる幽州の方は北國で白晝でもさむざむとして更にいっそうさびしいことだろう。
安禄山が亂を起こしたところで、不軌の企てはついに失敗し、數年うちつづく戦爭のあとで、
城や堀などもめちゃめちゃになったことだろうし、昔の顔馴染の老人たちの家も何軒のこっていることやら。
戦火に燒きはらわれた町のところどころには、よもぎのような雑草がはびこっているだろう。
君はそんなところへ歸って行かれたら、定めし涙なしには眺められないだろうよ。
<End Formatted Translation>